SAPPHIRE VAPOR-X HD 5870 1G GDDR5
事の発端はしばらく前にさかのぼるが、「AMD」の【ATI Radeon HD5XXX】シリーズがVGAとしては初めて、Blu-rayのロスレス音声のHDMIビットストリーム出力に対応した。
そこで小生も将来的な「ドルビーTrueHD」「DTS-HDマスターオーディオ」対応環境への移行を視野に入れ、それまで性能的な不満も覚えていたRadeon HD4670からRadeon HD5XXX系へのビデオカード交換を思い立つ。
しかしながら、現在使用しているPCケースは「Cooler Master」の【Gladiator 600(RC-600-KKN1-GP)】なので、シャドウベイからPCIのブラケット迄の距離が実測で270mmしかない。
その為、搭載可能なビデオカードサイズ(ボード寸法)と、PCI Express 用補助電源のコネクタ向きが限られてしまう。当時は未だHD5830も発売されていなかったので、選択肢としてはHD5850かHD5870の二択だった。
当初はボード寸法から【HD5850(W242mm)】を考えていたが、「SAPPHIRE」のHPにて、同じ【HD5870(W280mm)】でも【VAPOR-X HD5870】であればW267mmしかない事に気付く。
問題はPCI Express 6ピン補助電源×2のコネクタ向きだけれど、Webで事前に調べた結果マザーボードとは垂直方向である事を確認出来た。
そこで早速、「SAPPHIRE」の【VAPOR-X HD 5870 1G GDDR5 PCIE DUAL DVI-I/HDMI/DP】を購入。
ところが、購入したビデオカードを箱から出して実際に手に取って見ると、PCI Express 6ピン補助電源×2のコネクタ向きがマザーボードに対して平行に付いていた!!??
つまり、ビデオカード自体はぎりぎりスロット(PCI Express 2.0×16)に挿す事が出来ても、補助電源ケーブルを取り付ける為のスペースがない事になる。(設置とは関係ないが、基盤の色も違う)
しかし、運よく丁度良い位置にシャドウベイのスリットがあったので、そこを通して補助電源ケーブルを繋ぐ事にした。
スリットにコネクタを通す為、邪魔になるコネクタの接続フックを切り落とし、接続完了。実際の接続状況は以下のような感じ。
本当は同一ビデオカードを更にもう一枚購入し、CrossFireなども試してみたいと思っていたけれど、このままでは何となく釈然としない。その為、PCI Express 6ピン補助電源×2のコネクタ向きの違いについてしばらく調べていて、最近ようやく違いが分かった。
SAPPHIRE VAPOR-X HD5870は発売後に一部修正(revision)が行われており、小生が購入したのは修正後の「Rev.2」だったようだ。
また、問題なのは購入時リヴィジョンを区別するのに必要となる型番だが、旧VAPOR-X HD5870は「21161-03-50R」で、新VAPOR-X HD5870 Rev.2が「11161-03-50R」。(老番/若番が逆なので注意)
PCI Express 6ピン補助電源×2のコネクタ向きは、旧VAPOR-X HD5870がマザーボードに対して垂直で、新VAPOR-X HD5870 Rev.2がマザーボードに対して水平。その代わりボード寸法も異なっていて、旧VAPOR-X HD5870がW267mmなのに対し、新VAPOR-X HD5870 Rev.2はW257mmと10mm短くなっている。
(いずれの写真も上が旧VAPOR-X HD5870で、下が新VAPOR-X HD5870 Rev.2)
ところが、新旧では性能にも若干の違いがあるようで、その内容は以下の通り。
今現在発売されているものは皆「Rev.2」のようだし、若干ではあるが性能上にも差があるとの事。もし今後同一ビデオカードでCrossFireを組む事になったら、今のPCケースのままでは再度補助電源ケーブルのコネクタ加工が必要になりそうだ。
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