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April 2012

2012.04.30

Lancool PC-K9 Series [01]

長年Microsoft Windows XP Professional(32bit)を使用して来たが、終に「HDD容量」や「メモリ容量」の制限に耐え切れなくなり、OSの64bit化(新PC自作)に踏み切った。

新しいOSはMicrosoft Windows 7 Professional(64bit)とし、今後物理メモリを16GB以上積みたくなった場合でも対応出来るようにした。(Microsoft Windows 7 Home Premium(64bit)だと、搭載可能な物理メモリは最大16GB迄)

旧PCから使えるパーツは使い回しつつ、自分のやりたい事に合わせてパーツ類を選定。予算もあるので各パーツのスペックは直ぐに決まったが、最後迄悩んだのがPCケース。デザインも含め、これが中々自分の要望に叶う物が無い。

そこで今回のPCケース選定に際し、自分に課した条件は以下6つ。

①ミドルタワーケースである事。
狭い部屋にフルタワーケースだと大き過ぎ圧迫感があるので、ミドルタワーサイズに収めたかった為。

②3.5インチシャドウベイが最低6つあり、2.5インチと排他ではない事。
普段から常用していたHDDは全てそのまま移行・搭載(内蔵)し、新たに外付けにするような事はしたく無かった為。また、今回初めてSSDを導入する予定でいたので、その分のスペースは別途確保したかった為。

③VGA搭載可能スペースが(ディスクケージを外さずに)最低280mmはある事。
今迄使用していたケースの内寸が270mmしかなく、長尺VGAの搭載が厳しかった。(過去記事参照)今回はせめてミドルハイクラス以上のVGAでも、難なく搭載する事が出来るようにしたかった為。

④アルミ(外装パネル)ケースである事。
特にアルミ信者という訳ではないのだが、過去アルミケースを使用した事がなかったので、是非『一度試してみたい』と思った為。

⑤M/Bの裏配線スペースが設けられている事。
PCケース内の配線を整理し見た目をスッキリさせ、エアフローを確保したかった為。

⑥前面パネルが簡単に外せ、フロントファンのフィルタ掃除が容易な事。
PCケースは床置きにしており結構埃を吸い込むので、見た目・エアフローの確保という観点からも、小まめなメンテナンスが出来るようにしたかった為。

この時点で選択肢は相当限られて来たが、日々ネットで検索・吟味し秋葉原界隈のPCショップを歩き回り実物に触れ、最終的に決めたのが掲題の【Lancool PC-K9 Series】。
最初は「abee」か「LIAN LI」で考えていたのだが、『フルアルミは軽くて扱い易いが、剛性の事も考えるとシャーシはスチールでも良いのではないか』と思い、「LIAN LI」のサブブランドである「Lancool」にした。
(「LIAN LI」は台湾に本社を置くメーカで、PCケースはパネルだけではなくシャーシも含め全てアルミ製。「Lancool」はそんな「LIAN LI」が立ち上げた別ブランドで、シャーシをスチール製にし価格を抑えたモデルを展開している)

簡単に【PC-K9 Series】の種類を纏めると以下の5つ。
(因みに、「Lancool」では旧モデルとして【PC-K7】という【K Series】があるが、この【PC-K9】は【K Series】ではなく【First Knight Series】に属する)

■PC-K9A
外装のみシルバーのモデル。   ※下記写真は「PC-K9B」のもの
Pck9a_2 Pck9apck9b

■PC-K9B
外装のみブラックのモデル。
Pck9bpck9x Pck9apck9b_2

■PC-K9X
外装と内装全てがブラックのモデル。
Pck9bpck9x_2 Pck9xpck9xw

■PC-K9X SP [Sofmap限定仕様]
【PC-K9X】にアクリルウィンドウサイドパネルを同梱した、「Sofmap」限定のモデル。
Pck9bpck9x_3 Pck9xpck9xw_2
Pck9x_sofmap
※「Lancool」や「LIAN LI」の公式頁では確認出来なかったが、この付属パネルの型番は【LIAN LI W-KM2AB-9 Transparent Side Panel Black Compatible with PC-K9】と箱に記載されていた。

■PC-K9XW
外装と内装全てがブラックの、アクリルウィンドウサイドパネルモデル。
Pck9xw_2 Pck9xpck9xw_3

公式頁の写真にてフルブラック(内装も黒)の方が断然格好良く感じたので、早々に【PC-K9A】と【PC-K9B】は除外。
後はサイドパネルにアクリルウィンドウが“ある”か“ない”かの違いだが、【PC-K9XW】に関しては日本国内で販売しているところを見付ける事が出来なかった。そうなると残るは【PC-K9X】だけだが、【PC-K9X SP [Sofmap限定仕様]】であれば通常パネルの他にアクリルウィンドウサイドパネルも付いて、価格は変わらない為可也お徳。
※小生が購入した際は【PC-K9X】の「価格.com」での最安値と、「Sofmap」での【PC-K9X SP [Sofmap限定仕様]】の値段は一緒だった。
そこで今回は【PC-K9X SP [Sofmap限定仕様]】を選択・購入する事とした。

このPCケースであれば先に挙げた6つの条件を全て満たしており、尚且つ非常に安価である。

①ミドルタワーケースである事。
→製品の寸法は「H472mm×W210mm×D505mm」で、対応M/Bは「ATX / Micro-ATX / Mini-ITX」のミドルタワーケース。

②3.5インチシャドウベイが最低6つあり、2.5インチと排他ではない事。
→3.5インチシャドウベイは6つで、別途2.5インチシャドウベイも4つ搭載。(ディスクケージ1つに、3.5インチ3台+2.5インチ2台を搭載可能)

Drive_cage_1_2 Drive_cage_2_2

③VGA搭載可能スペースが(ディスクケージを外さずに)最低280mmはある事。
→VGA搭載スペースはディスクケージを外すと415mm、ディスクケージを外さなくとも285mmを確保。なお搭載可能電源は長さ240mm迄、CPUクーラーは高さ160mm迄となっている。

Vga_card_space Power_supply_unit
Cpu_cooler

④アルミ(外装パネル)ケースである事。
→外装(パネル)はアルミニウム製、内部(シャーシ)はスチール製のハイブリッド構造。重量は8.28Kg。

Top_io_panel Duracon_catch

⑤M/Bの裏配線スペースが設けられている事。
→M/B裏の配線スペースは、実測で12mmと必要最低限ギリギリ。(出来れば、もう3~5mmは余裕が欲しかった)然し、開口部が充分に広くとってある為、それなりにケーブルは引き回し易い。また、ケーブルクランプが非常に便利で、長さの余ったケーブルを綺麗にすっきりとまとめる事が可能。

Cable_clamp_2 Cable_clamp_2_2

⑥前面パネルが簡単に外せ、フロントファンのフィルタ掃除が容易な事。
→前面パネルの脱着はジュラコンキャッチになっており扱い易く、標準装備のフィルターの取り外しも容易。メンテナンス(清掃)という面では、PCケース下部の電源吸気部にあるフィルターも同様に、取り外しが容易になっている。

Front_filter_2 Bottom_filter_2

その他実際にパーツを組み込み、暫く使用してみた感想など。

標準搭載ファンはフロントに140mm×2基、リアに120mm×1基の計3つ。

Front_fan Rear_fan

何れも軸受け音/振動・共振音はしないが、“フォーー”という風切り音は可也ハッキリと聞こえる。静音性を重視するならば静音タイプのファンに換装するか、ファンコントローラー等で回転数を少し下げると良いだろう。

小生の使用しているM/Bは「ASUS」なのだが、BIOSで「CPU Q-Fan Control」と「Chassis Q-Fan Control」を其々「Silent」に設定して様子を見ている。其の内ファンを交換する予定。

なお、トップパネルを「LIAN LI」のオプション品と交換する事で、更に140mmファンを1基追加する事が可能。【LIAN LI T-KM24B-1 Top Panel Kit Compatible with PC-K9 Series
Top_cover_2

また外装のアルミパネルだが、今のところ共振・ビビリ等は一切ない。実際に購入する迄色々他製品と迷いはしたが、飽きの来ないスッキリした概観と内部作業のし易さ・価格と、このPCケースを選択・購入し満足している。

大切に使い、次PCを自作する際はケースも使い回したいと思う。

Interior_03 Interior_04

Interior_01 Interior_02

Interior_05

>>> その後ケースファンを交換したので、それについてはまた別の記事とする。

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